証拠金維持率とロスカット|口座のお金の「余裕」を数字で見る
この記事の要点
- 証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100。口座のお金の余裕を表す数字です
- 維持率が会社の決めた水準を下回ると、取引が自動で決済されます(ロスカット)。水準は会社ごとにちがいます
- 相場が急に動くと、ロスカットがあっても、預けたお金を上回る損失が出ることがあります
証拠金維持率は、口座のお金の余裕
前の記事で見た必要証拠金に対して、口座にどれだけお金が残っているかを表すのが証拠金維持率です。
有効証拠金は、預けたお金に、いま持っている取引の評価損益を足したものです。取引が損をしていれば有効証拠金は減り、維持率も下がります。
計算してみる
口座に10万円を預け、ドル円を150円で1万通貨買ったとします。必要証拠金は6万円(150円 × 1万通貨 ÷ 25)です。
この例では、わかりやすくするために、必要証拠金を建てたときの値段(6万円)のまま計算しています。今の値段で計算し直す会社もあり、その場合は維持率が少し変わります。
値段が下がるほど、維持率も下がっていきます。計算は証拠金維持率のツールで試せます。
ロスカットは、会社が決めた水準で
維持率が会社の決めた水準を下回ると、持っている取引が自動で決済されます。これがロスカットです。損がそれ以上ふくらまないようにするためのしくみで、法律で会社に整えることが求められています。
ロスカットになる維持率は、会社ごとにちがいます。取引を始める前に、自分の口座の会社の水準を、公式のページで確かめておきましょう。
ロスカットの価格は、先に計算できる
「いくらまで下がったらロスカットになるか」は、預けたお金・取引の量・会社の水準から逆算できます。上の例で、仮に水準が100%の会社なら、146円あたりがロスカットの価格です。自分の数字でロスカットの価格のツールを使ってみてください。
ロスカットの価格が、いまのレートから近すぎると感じたら、取引の量を減らすか、預けるお金を見直すサインです。
ここに気をつけて
ロスカットは、損がふくらみすぎないようにするしくみで、損をなくすしくみではありません。ロスカットになった時点で、そこまでの損は確定します。
週明けや大きな発表のあとなど、値段が飛ぶように動いたときは、ロスカットの水準より不利な値段で決済されることがあり、預けたお金を上回る損失が出ることもあります。ロスカットに頼らず、自分の損切りの値段を先に決めておきましょう。
確認問題
Q1. 有効証拠金が9万円、必要証拠金が6万円です。証拠金維持率は何%ですか?
答えと解説
正解は「150%」。9万円 ÷ 6万円 × 100 = 150%です。
9万円 ÷ 6万円 × 100 = 150%です。
Q2. 有効証拠金とは、どれのことですか?
答えと解説
正解は「預けたお金に、持っている取引の評価損益を足したもの」。持っている取引が損をしていれば、その分だけ有効証拠金は減ります。
持っている取引が損をしていれば、その分だけ有効証拠金は減ります。
Q3. ロスカットのしくみがあれば、損は預けたお金までに収まりますか?
答えと解説
正解は「収まるとは限らない」。相場が急に動くと、ロスカットの水準より不利な値段で決済され、預けたお金を上回る損失が出ることがあります。
相場が急に動くと、ロスカットの水準より不利な値段で決済され、預けたお金を上回る損失が出ることがあります。
この記事は投資の考え方を学ぶためのもので、投資助言ではありません。取引は自己判断でお願いします。